妊娠中の鉄分摂取について
妊婦と鉄分の関係
妊娠中のママさんが積極的に摂取したい栄養素の一つとして「鉄分」がある。
理由としては、子宮や胎盤、そしてその中にいる赤ちゃん自身にも多くの血液を送る必要があるからだ。多い時は通常の1.5倍にもなるそうだ。
鉄分不足による影響
もし鉄分が足りていないと、「鉄欠乏性貧血」を起こす可能性がある。これは貧血の70~80%を占める。
貧血になると、優先的に必要な栄養は胎児に送られるために、母体の方に影響が出てくる。よって、軽度症状の場合は胎児の成長が遅れるなどの心配は無い。
しかし貧血となった母親は「疲れやすくなる」「息切れ」「頭痛」などの不快症状が出てくる。
ひどい場合には、分娩時の大量出血につながったり、分娩時間の長期化などにつながるので要注意だ。
鉄分を含む食品と摂取量
妊婦が必要とする鉄分の目安としては8.5~21mgだそうだ。
鉄分の種類としてはヘム鉄と非ヘム鉄があるが、ヘム鉄の方が体内に吸収されやすい。
これらの違いは以下の通り。
ヘム鉄は肉類やレバー等の 動物性食物 に含まれています。また、大豆やホウレンソウなど植物性食物 には 非ヘム鉄が含まれています。 ヘム鉄とは何? Weblio辞書
鉄分を多く含む食品としては、動物性では肉や魚の赤身や豚や鶏肉、レバー、あさりやしじみ、卵など。植物性では乾燥ひじき、納豆、ほうれん草、切り干し大根、小松菜などがあげられる。
鉄分摂取時の注意点
食事の前後二時間は紅茶や緑茶、またはコーヒーは控えよう。
これらに含まれるタンニンと呼ばれる成分は鉄の吸収を妨げる働きがある。
逆に鉄分と一緒に取ると良い成分としてはビタミンCがあり、野菜やフルーツを一緒に摂取することで、体内に吸収されにくい鉄分の吸収率を高めてくれる働きをする。
食品以外からの鉄分の摂取
現代人は忙しく、働いている妊婦の方は必要な栄養素を摂取することが難しい場合もある。その場合はサプリメントなどで補うと良い。
例えばこのサプリでは今回取り上げた鉄分が20mg入っている以外にも、葉酸を筆頭に妊婦が必要とするその他栄養素が含まれており、栄養分摂取を補うには十分だ。
今回取り上げた鉄分以外にもタンパク質やカルシウム、DHAなどその他妊婦が必要とする栄養素は沢山あるので、また機会があれば次回紹介したいと思う。
今回紹介した内容はこの本を参考にしました。
妊婦に役立つ情報が沢山載っているのでぜひ参考にしてみて下さい。